※ 2026年9月に対応した事例を、お客様の了承を得て掲載しています。
株式会社WORKERS様は、小売業を営む会社です。15年以上、独自ドメインのメールを無料のGmailで送受信してきましたが、2027年1月にGmailの「送信元」機能が終了するのに合わせて、Google Workspaceへ移行されました。
この記事では、ご相談から切替が終わるまでの流れと、途中で見つかった「見落としやすい設定」を紹介します。同じように無料のGmailで独自ドメインのメールを使っている方の参考になれば幸いです。
事例の概要
| お客様 | 株式会社WORKERS様(小売業) |
| 移行前 | 独自ドメインのメールアドレス2つを無料のGmailに転送して受信。送信は、Gmailの「送信元」にWadaxのレンタルサーバーのSMTPを設定 |
| 移行後 | Google Workspace(Business Standard)で送受信 |
| ご利用サービス | Google Workspace 導入・設定の伴走サポート(切替伴走パック) |
| 当日の作業 | オンライン1回(約1.5時間) |
| 対応時期 | 2026年9月 |
移行を決めた理由:2027年1月に、無料Gmailの「送信元」が使えなくなる
Googleは、無料のGmailで他社のメールアカウントを扱う機能のサポートを、2027年1月に終了すると発表しています(Gmail ヘルプ)。終了するのは、次の3つです。
- 他のアカウントのメールを確認(POP)
- 送信元(別のアドレスからメールを送信)
- Gmailify
WORKERS様は、受信は転送、送信は「送信元」という形で、15年以上この仕組みを使ってこられました。このうち送信ができなくなるため、独自ドメインのアドレスのままGmailで送受信できるGoogle Workspaceへの移行を決められました。
ご相談の内容:記事を見ながら、自分で進めるつもりだった
最初のご相談は「記事を参考に自分で設定してみるので、つまずいたときに助けてほしい」というものでした。参考にしていただいたのは、こちらの記事です。
お問い合わせには、現在の環境(Wadaxのレンタルサーバー、使っているアドレス、転送と送信の仕組み)と、ご自身で整理された作業の手順が、とても丁寧に書かれていました。
- Google Workspaceの契約
- TXTレコードの設定(ドメインの所有権の確認)
- MXレコードの切替
- エイリアスの設定
- 無料Gmailからの過去メールの移行
見積もりの段階でお伝えしたこと:SPF・DKIM・DMARCが抜けていた
手順はおおむね正確でしたが、1点だけ抜けているものがありました。SPF・DKIM・DMARCの設定です。
送信をレンタルサーバーのSMTPからGoogle経由に切り替える以上、この3つは必須になります。未設定のままだと「送信はできているのに、相手側で迷惑メールとして扱われる」という不具合が起きます。
この不具合がやっかいなのは、送った側では気づけないことです。受信(MXレコード)の切替が終わった時点では、うまくいったように見えます。そのため、手順を丁寧に整理している方でも見落としやすい箇所です。
事前の確認はメールで:DNSは「削除して入れ直す」のではなく「上書き」
ご依頼をいただいたあと、切替当日までの確認はメールで進めました。DNSの設定画面も、スクリーンショットで事前に送っていただきました。「Wadaxの設定を削除して、Googleの設定を入れればよいか」というご質問には、レコードごとに上書きするイメージだとお答えしています。
細かい部分は文章より実際の画面を見たほうが分かりやすいため、切替当日に画面を共有しながら一緒に進めることにしました。
無料Gmailからの過去メールの移行についても、事前に方法を確認しました。2026年4月から新しいデータインポートツールが提供されているため、以前の手順より進めやすくなっています。
切替当日:メールで手順を固めていたので、オンライン1回で終了
手順の抜けと進め方をメールの段階ですり合わせていたため、当日は画面を共有しながら、TXTレコードの確認からMXレコードの切替まで、1回のセッション(約1.5時間)で終わりました。
- MXレコードを切り替える前に、DNSのTTLを60秒に短くしておき、切替がすぐ反映されるようにしました(作業後は元の値に戻します)
- 無料Gmail側で、転送が止まって見えたときの原因は「転送しない」がオンになっていたことでした。ここを直すと、Google Workspaceへの転送と、Google Workspaceからの送信の両方が確認できました
切替後の設定は、ご自身で進められた
切替のあとは、WORKERS様ご自身で次の設定を進められました。
- 無料Gmailに残っていた、約5年分のメールのインポート
- Chromeのプロファイルの切り替え
- iPhoneのGmailアプリでの受信
- 一斉送信ソフト(Mail Distributor)の設定(管理コンソールでアプリパスワードを取得)
- Googleカレンダーの共有
最初から一緒に画面を見ながら設定したので、どこに何があるかを把握したうえで、その先の設定に進むことができました。アプリパスワードの取り方は、こちらの記事でも紹介しています。
お客様の声
見積もりの段階で技術的な相談に答えてもらえたので、「この人が良い」と決めました
弊社は一人法人です。15年以上、無料のGmailと独自ドメインのメールで運営してきましたが、無料GmailでPOPとSMTPが使えなくなるため、Google Workspaceへ移行することにしました。
他社さんにも見積もりをお願いしましたが、最初のヒアリングの段階で細かな技術的な相談はなく、価格の提示のみでした。設定がブラックボックスになると、一人会社としては困ります。
STEP WILLさんは、こちらの希望や技術的な問い合わせに答えていただきながら、足りない設定部分の提案が最初からありました。この段階で「この人が良い」と決めました。
こういった設定は、ある程度は自分でいじれる状態にしておきたい、つまり一緒に設定してもらいたい、という希望に一番合っていたのがSTEP WILLさんでした。
実作業は1.5時間ほどで、あっという間に設定が終わりました。自分で作業したので、その「あと」の使いこなしが非常に楽です。アイデアも湧きます。
株式会社WORKERS 代表 舘野高史様
同じように、無料のGmailで独自ドメインのメールを使っている方へ
2027年1月までに、次の点を確認しておくことをおすすめします。
- 無料のGmailの「送信元」で、独自ドメインのアドレスから送信していないか
- 移行するとき、SPF・DKIM・DMARCの設定が手順に入っているか
- MXレコードを切り替える前に、TTLを短くできるか
- 無料のGmailに残っている過去のメールを、移行先へ取り込むか
STEP WILLでは、画面を共有しながら一緒に設定を進める「Google Workspace 導入・設定の伴走サポート」を行っています。ご自身で途中まで進めた設定も、そこから引き継げます。
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